なにかと話題になる台湾のフルーツ。少し前はパイナップルが話題になり、今度はアテモヤです。我が家ではアテモヤから種を取り、ベランダで育てています。アテモヤ栽培の中で気づいたことや感じたことなどをまとめます。
アテモヤの種まき:発芽率を倍にする準備

アテモヤを種から育てる場合、まずはアテモヤを食べ、残った種を洗い、種まきの準備をします。
アテモヤの種はよくある錠剤と同じぐらいの大きさのため、を食べる時は種の誤飲に気を付けましょう。
アテモヤの旬は冬から春にかけてで、基本的に温暖な地域で栽培されているため、本州以北では見たことのない方も多いかもしれません。
種が沈むかチェックする
1つのアテモヤから40~50個ぐらいは種が取れるのですが、良い種を選定するには水に沈めてみると良いです。
良い種は中身がしっかり詰まっており、水に沈みます。悪い種は中が空っぽだったりして水に浮きます。
水に沈む種を選ぶことが成功のカギです。
発芽率を上げるコツ

一般的に硬い殻に覆われた状態よりも、殻を剥いた状態の方が発芽率が高い、もしくは発芽が早いです。アテモヤもおそらく同じ傾向がありますが、種の皮をむいたものと、むいていないもので、発芽時期にそれほど違いはありませんでした。
すべての皮をむくのが面倒なときは、硬い殻のいちぶを割ったり削ったりして、中に直接水分が浸透するようにすると良いです。
殻が硬い植物は中まで水分が届くまでに時間がかかることがあるためです。
覆土
種は地表から1cmぐらいの深さになるように蒔きました。覆土の高さが1cmぐらいです。
これで発芽しているのでおそらくは好光性であると考えられます。種を土中深くに埋めるのではなく、できるだけ地表に近いところ、たとえば私のように1cm程度の覆土にすると良いと思います。
発芽率
順次発芽していったのですが、最終的な発芽率は50%ぐらいでした。
殻を剥いてから蒔いたものも、殻を剥かずに蒔いたものも、いずれも同じぐらいの発芽率で、殻を剥くか剥かないかで発芽率が変わることはありませんでした。
土の温度管理とおすすめの時期
本州以北でアテモヤ栽培に挑戦する場合、いろいろと注意点があります。
アテモヤの種まき

2022年4月、種まき用の土に種をまきました。半分はそのまま、もう半分は茶色い殻をむいてからまきました。結果的には、いずれも同じような時期に発芽したので、殻をむく必要はないと思います。

土が冷たい状態、つまり気温が低いと発芽しないと考えられます。実際に発芽した時の状況を書いていきます。
発芽適温
実際に発芽した4月の我が家周辺の平均気温は23℃ぐらいです。少なくとも23℃前後では発芽します。
寒さに強い植物ではなく、南国の果樹なので、暖かくなってから種まきをする方が良いと思います。それか、ヒーターなどで温めることができる部屋の中などでは外で発芽を待つよりも発芽が早いと考えられます。
発芽するまでの期間
4月上旬に種まきをして、4月末に発芽しました。発芽まで大体1か月ぐらいかかった計算です。
植物によっては数日で芽が出ることがありますが、私の場合、アテモヤは1ヶ月程度かかったので、アテモヤの種から育てたい方は1か月程度は我慢して、ゆっくり発芽を待ちましょう。
成長記録:発芽から1年目までの様子
アテモヤは温かい環境では良く育ちます。
5ヶ月目の様子

幾つか発芽したうちの2つを残して他は間引きました。5ヶ月で50cmぐらいにはなります。
比較的生長が速い植物と言えるでしょう。
1年後の様子

室内に入れたときに葉が落ちたのと、剪定したのでちょとみすぼらしい姿になっています。
この時期には2本あった苗のうち、生育旺盛だった1本に絞っていました。
注目すべきは幹の太さで、1年でここまで太くなるということは、やはりアテモヤは我が家の環境(温暖)に合った植物です。
最大の難関「冬越し」を乗り切るコツ

初年度は10月中旬に生長が止まりました。二年目は9月中旬に生長が止まりました。そこから冬越しになります。
アテモヤの耐寒温度は諸説ありますが、幼名のうちは15℃以下になる日が続くようなら室内への移動を検討するようにしています。
特にアテモヤに限らず幼苗は成木よりも寒さに弱いことがあるので要注意ですし、そもそも日本の本州以北の寒さに耐えられるような耐寒性は持ち合わせていません。
本州以北では温室に入れてヒーターを用いるか、室内に入れるなどの対策が必要になります。
室内へ移動すると落葉する?!
不思議なもので2023年1月に室内に入れたところ、突然葉が大量に落ちてしまいました。植物って環境変わると葉を落としたりしますよね。そして結局その時は10日間ぐらい経過したのちにベランダに戻しました。
この時落葉したのは単にそういう時期だったからのようです。というのも、ベランダでそのまま冬越しした二年目も同時期に落葉したからです。
アテモヤは常緑樹です。環境によっては半常緑樹とも言われるそうです。我が家の環境では落葉しますが、4月には新芽が出てきて新しい枝、新しい葉が出てきます。
いつ実が成る?人工授粉と剪定のポイント

アテモヤは冬に収穫となりますが、種から育てた木から実が収穫できるようになるまではかなりの年数が必要になると思われます。むしろ結実しないかもしれません。
種から果樹を育てるというのはあまり現実的な方法とは言えません。接ぎ木苗などを購入する方が結実を期待する意味では余程現実的でしょう。
剪定は冬に、ベランダなら大きくさせない
初めての冬を迎え、アテモヤの剪定(摘芯)をしました。地面から30cmぐらいのところでカットです。
基本となった考えは、狭いベランダで邪魔にならない程度に育てるには、まずは地上から30cmぐらいで切って様子を見るのが都合がよかったのでそのくらいの場所を切りました。
人工授粉が必要?
アテモヤは人工授粉が必要な植物だそうです。ただ、それは花が咲いてからの話で、種から育てている場合は花が咲くまでかなりの年月が必要になる可能性があります。
私の場合、種から育てる場合は、結実を目指すよりも観葉植物として栽培するのを楽しんでいます。
気になる植え替えと肥料
植物を植木鉢で栽培する場合、必ずいつかは植え替えが必要になります。また、肥料を与えることで生育が旺盛になります。
植え替えは2年に1度冬に

2023年の1月末ごろ、アテモヤの植え替えをしました。それ以降2023年は一度も植え替えをしませんでしたが、問題なく育ちました。
アテモヤの植え替えは落葉樹と考えて冬に行っています。
普段は一般的な肥料、開花期は開花用
我が家のアテモヤはまだ小さく、開花はまだ先だと踏んで、今与えているのは一般的な平均的な肥料です。生長期のみ、有機質の緩効性肥料を与えています。開花が期待できる場合は開花時期前後は開花用に切り替えようと思っています。
まとめ:アテモヤを種から育てるメリット・デメリット
アテモヤを種から育てることはメリットもデメリットもあります。
メリットは以下の通りです。
- 種から育てる喜びを感じられます。
- 元手がかからない
デメリットは以下の通りです。
- いつ開花するかわからない
- 何年も何十年も開花しない可能性がある
- 収穫できない可能性がある
- 成木になるまでかなりの時間がかかる
私は趣味として食べたものの種をまいて、ベランダで育てていますが、収穫ができればいいですが、あくまでも観葉植物のようにして育てています。
追記:後日、諸事情によりアテモヤの木は処分しました。



