ミントをベランダで1年間育て続けてきました。1年間ミントのお世話をした結果と、その中で気が付いたこと、私の栽培方法などをまとめます。
ミントを植えて1年経過したベランダ菜園

2024年5月ごろ、ベランダにミントの一部分が落ちているのに気が付きました。ミントは挿し木にするとどんどん増えることで有名な植物。迷わず挿し木して、ベランダで育て始めました。
ミントを育て始めてから1年が経過しました。ミントの生命力は非常に強靭で、全く枯れないわけではありませんが、非常に繁殖しやすい生物であることは間違いありません。
ミントの入手方法

一般的には種を購入するか、苗を購入するかでミントは入手できます。私の場合、ベランダにミントが落ちていたのでそれを挿し芽として繁殖させました。
なぜベランダに落ちていたのかはわかりませんが、おそらくマンションの上階に住んでいらっしゃる方が栽培していて、それが何かの理由で切れ、切れた先が落ちた拍子に我が家のベランダに入り込んだのか、もしくは鳥がどこかでついばんで運んできたかのどちらかではなかろうかと思っております。
実際にミントを育てた方法
何も難しいことはありません。適度に水を与えていればどんどん成長していきます。
ミントに使った土
その辺にある使い古しの培養土を使いました。ミントは強い植物なので、それほど土にはこだわらなくて良いと思います。
ミントの水やり
挿し芽をした当初は乾かないように土が乾燥しないように注意していましたが、しっかり根が出て以降は土が乾いてきたら与えるようにしています。
日当たりは重要
ミントは日当たりの良い場所で育てた方が良いです。実際に日当たりの悪い場所よりも日当たりの良い場所に移動した方が生長が順調でした。日当たりが悪いと徒長し、不格好になります。
そういう意味では室内で栽培するよりも、室外で栽培する方が良いです。私はずっと屋外で育てています。
ただ、真夏の直射日光などでは葉焼けしてしまうこともあるようなので、極端に強い日差しには注意した方が良いでしょう。
なお、室内で育てる場合は、窓辺などのできるだけ明るい場所に置くと良いでしょう。
ミントは挿し芽で増やせる!

今回入手したミントは、ある日ベランダに落ちているのを見つけた物を挿し芽したものでした。
挿し芽は簡単で、茎を土に挿して水を切らさないようにしていたところ、数日で根が出てきました。
ミントは土に挿す土挿しでも根が出ましたし、水に挿す水挿しでも一週間程度で根が出るそうです。
なお、土に直接挿す場合は水切れしないように注意が必要です。また、水挿しの場合は適宜水交換をした方が良いと思います。
挿し芽に適切な挿し穂の長さは?
今回入手した挿し穂は非常に小さく、高さで言うと1~2cm程度でした。1~2cm程度でも成長点(新しい葉が出てくる場所)が残っていて、茎と節が水に触れる状態であれば根が出る可能性はあります。我が家では実際に1~2cm程度の挿し穂から根が出てきました。
上記の通り私は1~2cmの小さな挿し穂を使いましたが、ミントの株から挿し芽をする場合は茎を10cmぐらいは残して切った方が良いと思います。切った挿し穂の下の方に生えている葉を数枚取り(5枚ぐらいは残す)、水に挿すか土に挿すと良いと思います。
全然虫が付かないミント
ミントは害虫にも強いと言われます。それはハッカ成分のメントールを害虫が嫌うからだとされています。特に、ペパーミント、ウォーターミント、ヒメハッカなどはメントールを多く含んでいると言われます。確かに今のところ我が家のミントに害虫が付いている様子はありません!これは本当にありがたいことで、非常に育てやすく「やったぁ」という感じです。虫が付きにくい植物最高です。
ただ、場合にもよるのかもしれませんが、ハダニやアザミウマ、アブラムシなどはミントに付くことがあるようです。我が家のベランダにもハダニやアザミウマは多いので、いずれ虫が付くことも無きにしも非ずかなと思っています。後述しますが多少ハダニに吸われたと思しき跡も発見しました。
ミントを植えたら虫が来なくなる?
ハッカ油などのハッカ抽出成分には忌避成分があると期待されていますが、植物としてミントを育てたところで、ベランダの植物すべてに対して劇的に虫が減るということは期待しない方が良いと思います。ミントを育てていても、隣の植物には普通にハダニが付いていたりもします。
似た性質を持つキューバンオレガノ(アロマティカス)も、植物自体を育てるだけではそれほど効果は実感できませんでした。忌避成分を含むからと言って、必ずしも防虫剤と同じレベルの効果があるとは言えません。
ミント栽培はゴキブリには効果ある?
ミントには害虫忌避効果があるのではないか、そんな風に思うのですが、家に出る害虫の代表格であるベランダで栽培するだけでは「ゴキブリ」にミントはほぼ無意味です。
ミントを育て始めて1年が経過しましたが、つい先日も大きなゴキブリを見かけました。なんなら小さなゴキブリも前後して見かけました。
多少はゴキブリが嫌がる成分を含んでいるかもしれませんが、あるとしてもそれはおそらく微々たるもので、例えばゴキブリから1mも離れれば無意味、という感じなのではないかと思います。それこそゴキブリに直接触れればゴキブリも多少「不快感」を覚えるかもしれませんが、ミントをベランダで育てるだけでは「ゴキブリを二度と見たくない!」という望みはかなえられないと思います。
ミントの冬越し
冬の対策は何もしませんでしたが、普通に冬越しできました。我が家のある環境は冬でも氷点下になることはほぼ無い環境で、10℃以下になる日も年に数回程度の比較的暖かい地域です。
近所でミントを育てている家庭があるのですが、そこの様子を見る限り、冬でも問題なく冬越しできています。枯れることもありません。
冬に霜が降りるような地域ではさすがに対策をする方が良いと思います。室内に入れるとか、防寒のために藁などを上にかぶせるなどの対策が考えられます。
ミントが増えすぎる?ミントテロとは
ミントは非常に繁殖力の強い植物だと言われます。今回のようにどこから来たのかもわからないような、たった1~2cmの切れ端からも根を生やし、株を増やすことが可能です。
それはつまり、逆にミントを根絶やしにしようと思っても、簡単に根が生えて増えてしまうので難しいとも言えます。
しかも、一部例外もあるようですが、多くのミントは多年草であるため、とにかくどんどん増えるという特性があるようです。
このように、ミントは繁殖力が強く、なかなか根絶やしにできないことから、ミントが他の植物を駆逐し、どんどん増えていく様子をミントテロと呼ぶこともあるそうです。また、ミントは悪魔の植物などとも呼ばれるようです。
ミントを植えるのが危険だと言われる理由

ミントは繁殖力が半端ない植物として有名で、庭にミントを植え付けようものなら、他の植物を駆逐し、ミントだらけになってしまうため、植えてはいけないなどとも言われる植物です。
実際に1年間育ててみて思ったのは、ミントは地上部のメイン部分よりも、地下から伸びる地下茎および地上部のランナーが非常に丈夫で、なかなか枯れにくいということです。
ミントテロを防ぐには
ミントテロはミントの特性上必ず起こることだと考え、まずは根も葉も茎も残さないこと、生育範囲を広げないことが大切です。
地植えにするとコントロールは非常に困難となり、気が付けばミントばかりになることでしょう。地植えよりは土の範囲の限られた鉢植えの方がミントテロにはなりにくいと考えられます。
すべての植物に広がっていくわけではありません。ランナーが伸びて他の植木鉢に侵入することや、先端が何かの拍子に切れて他の植木鉢に落ちた後に根付いてしまうことを除けば、もともと植えられていた植木鉢という限られた空間でのみ成長していきます。
また、すでに生えてしまったミントは地下茎も含めて処分する必要があります。植木鉢なら土を全部鉢から出してミントを地下茎ごと取り去ると良いです。
ミントを1年育ててわかったこと
ミントを1年間育ててきて思ったこと、わかったことがあります。
例えば「ランナー」がすごいことや、意外と地上部は枯れるということもわかりました。それよりなにより、適当にお世話をしていたにも関わらず、やはり元気に、ベランダの狭い空間の中で、小さな小さな切れ端から始めたとは思えないほど育っていきました!
百聞は一見に如かず、話には聞いてきたけれど、実際に育ててみたら色々学ぶことができました。
枯れたように見えて地下茎やランナーが生きていることも

ミントの地上部分が枯れることがあります。我が家のミントも突然地上部分が枯れていったことがあります。
何かの理由で地上部が枯れたとしても、地下茎が元気な場合、まだミントは完全に枯れたわけではありません。
実際、地上部が枯れたので、もう完全に枯れたと思って引き抜いてみたら思いのほか地下茎が長く、そしてまだまだ地下茎は元気だった、ということがありました。
ミントを繁殖させる秘訣

ミントを繁殖させたい場合、太陽光さえ確保できれば、他の植物と同じように育てることが可能です。
唯一枯れたのが日陰で栽培していた鉢でした。ミントは繁殖力が強いですが、太陽光が不十分だと枯れるのではないかと思います。しっかり太陽光の当たる場所に鉢を置いて育てることが大切です。
ミントはおしゃれ
ミントはおしゃれです。おしゃれハーブの代名詞と言ってもいいです。
「私、ベランダでミントを育てています。」ほら、ちょっとおしゃれ、ではありませんか?育てるのも簡単ですし、ミントはベランダのような小規模な場所で何か植物を育てたいならおすすめできる植物です。
ミントは摘芯した方が良い
この1年間全く摘芯などはしていませんでした。成り行きに任せて放置していたわけですが、摘芯はしていった方がキレイに育ちます。適宜摘芯をした方が良いです。
摘芯はメインの部位だけでなく、鉢から飛び出してしまっているランナーも切ってしまった方が良いです。そうしないと隣の鉢に根付いてしまうこともあります。
逆に増やしたい場合はランナーを伸ばして自由に根を張らせると良いです。
ベランダにおけるミントの役割(コンパニオンプランツ)

ミントをベランダで栽培する場合、ミントメインというよりは、ミントをコンパニオンプランツとして、他の植物と一緒に育てようかなと思っています。
というのも、すくなくとも我が家のミントは害虫がほとんど付かないからです。害虫がほとんど付かないということは、害虫が忌避する成分が含まれている可能性がある、もしくは害虫が好きな成分が無いか少ないということです。
ハダニに汁を吸われたと思しき症状もありましたが、その葉のどこを見ても、ハダニがいないのです。つまり、吸うには吸ったけど、美味しくなくて他に行ってしまったのではないかと。いや、正確なところはハダニもしくはその犯人に聞かなければわかりませんが、なんとなくそんな気がします。害虫忌避効果を期待してミントを育てる方もいると聞きますし。
最後に
なんでもそうなのですが、世話をしただけ応えてくれる植物は、育てがいがあります。ミントはあまり手間をかけなくてもしっかり繁殖していってくれましたが、それでも青々とした葉を見ると心が癒されました。



