これまで台湾在住という地の利を活かして日本ではあまり見かけないようなローゼルや〇〇などの植物を育ててきました。
今回栽培に挑戦したのはアーティチョークでしたが、思ったようには育ちませんでした。本記事ではアーティチョークがうまく育たなかった原因を考察します。結論から言えばハダニ被害と使った土に問題があったようです。
3月に種まきしたアーティチョークの現状と成長ストップの謎

3ヶ月経っても草丈10cm未満!我が家のアーティチョークの惨状
にわかに日本でも話題になっていると聞くアーティチョークを種から栽培することに挑戦したのですが、思ったように成長してくれませんでした。
場所は台湾のマンションのベランダです。数ヶ月経過したにも関わらず草丈10cmにも満たない状態から全く大きくならなかったのです。
なぜ育たない?ハダニ被害から見えてきた失敗の原因
生育に不利な条件がないか考えてみると、害虫被害は顕著だったため、虫の害を無視することはできないでしょう。
とにかく発芽してすぐからハダニが大量につきました。他のどの植物よりも先にハダニが発生し、吸汁されて少しずつ葉が白くなってしまっていました。
当然吸汁されて良いことはなく、ハダニが生育に与えた影響は少なくないと思われます。
【現状報告】我が家のアーティチョーク3ヶ月間の成長記録

3月の種まきから発芽までの様子
3月上旬に種をまき、2週間程度で発芽しました。調べてみると発芽適温は15℃~25℃、日本なら3月中旬~4月、または秋の9月~10月が種まき適期とのことでした。
台湾でも3月は平均で16~22℃前後の気温なので適期と言えます。発芽は順調だったのでこの段階ではそのまま順調に育つものだと思っていましたが、実際はそうなりませんでした。
6月現在の状態:本葉3枚・草丈10cm未満の現実

発芽から3ヶ月経っても10cm以上大きくなることはなく、小さな株のまま生長は止まり、むしろ枯れていっているようにすら見えました。
本来ならどうなっていた?正常な株との成長比較
気になってアーティチョークの収穫前の姿をネットで検索したところ、かなりの草丈になることが発覚しました。そんな10cmで生長が止まるはずがありません。
成長が止まった最初の兆候:ハダニの被害状況

葉に現れたハダニ特有の症状と株の弱り方
順調に発芽したアーティチョークでしたが、小さなときからハダニ被害の兆候はありました。ハダニに吸汁された葉には白い斑点ができます。アーティチョークにも白い斑点ができ始めたのです。
まだ小さいうちからハダニが発生すると生長に与える影響が大きくなります。実際我が家のアーティチョークは生長が止まってしまったのです。
なぜハダニがここまで大発生してしまったのか
ハダニは乾燥が好きなのだそうです。根腐れを恐れて確かに乾燥気味に育ててはいますが、ただ、他にも同様に乾燥気味に育てている植物はあるのにアーティチョークのハダニ被害が他よりも顕著です。
思うに、アーティチョークはハダニにとってとてもおいしい餌なのではないかと思うのです。他に近くに洋梨(姉妹サイト:洋ナシを種から育てる!冷蔵庫で発芽させるコツと成功までの全記録)、インドナツメ(姉妹サイト:インドナツメを種から発芽させる方法!硬い殻を割るのが成功の鍵)などがありますが、その中でもアーティチョークのハダニ被害が突出しています。
【原因の深掘り】ハダニだけじゃない?生育不良を招いた4つの仮説
仮説1:ハダニを呼び寄せた「極度の乾燥と水不足」
今回の生育不良を招いた原因の1つがハダニであることは間違いないと思うのですが、その原因の1つは前述の乾燥、後はアーティチョークの成分がハダニにとってごちそうだったということが言えるでしょう。
むずかしいのは土が湿った状態を維持しているため葉水をかけるにかけられなかったこと。土も大きな問題だったと言えます。
仮説2:3ヶ月間植え替えなかったことによる「根詰まり」

この3ヶ月間一度も植え替えをしなかったことで、根詰まりをした可能性も捨てきれませんでしたが、ポットを下から覗いてもそんなに根詰まりしている様子はなく、水やりの際に水が排水されないようなこともありませんでした。
ただ、今回我が家では根詰まりではなかったものの、やはり育苗ポットで苗を作っている段階で根詰まりすることがないよう今後も注意する必要はあると思います。
仮説3:用土の栄養不足、または水はけの悪さ
液肥を与えたり有機系のペレット固形肥料を与えたりしていましたが、栄養が足りなかった感は否めません。
そして水はけにも気をつけて土を配合したつもりでしたが、いまいち水はけが良くなかったのかもしれません。確かに水やり頻度はかなり控えめでした。しかし、そもそも土が乾燥するまでに時間もかかっていたので、決して条件の良い土ではなかったと言えます。
仮説4:土寄せが必要だった可能性

元気のないアーティチョークの苗を見ていて気が付いたのですが、なにやら苗が非常に不安定で、底部がヒョロヒョロな感じでした。
ヒョロヒョロで良いことなんてありません。適度な土寄せが必要だった可能性も考えられます。
今回の失敗から学んだ、次回栽培への改善策
ハダニを見つけた時点でやるべきだった初期対応
今回ハダニを見つけてとった対応はシャワーと捕殺、そして木酢液やニームスプレーの噴霧でした。しかしそれでは防ぎきれず、結局衰えていきました。
本気でハダニ対策をするのであれば、他の農薬も検討すべきかなと思います。今考えているのは食品等級の珪藻土の粉末です。
次回は水やりの頻度と植え替えのタイミングをどう変えるか
まだアーティチョークの種はあるのでまた改めて挑戦したいと思いますが、次はもっと土壌改良して排水性を高め、水やりをしてから適度に乾燥するようにし、短い周期で水やりができるような土を目指します。
また、本葉が2、3枚出てきたら大きい鉢に植え付けてさらに生長を促そうと思います。
まとめ:アーティチョーク栽培は初期の環境づくりが命
アーティチョークは初期の環境づくりが大切です。根腐れを防ぐために水やりの頻度を減らすということではなく、水やりの頻度よりも早く乾く土を用意し、定期的に葉水でハダニを飛ばしつつ水やりもする体制にすることが成功への近道だと思います。

