知人からキューバンオレガノ(アロマティカス)の挿し穂を譲り受け、ベランダで育ててみました。土に挿したところ、初心者でも驚くほど無事に根を張り、元気に大きく育ってくれました。
ネットでは「ゴキブリ除けになる」「虫が寄らない」と話題の植物ですが、実際にベランダで育て、ポプリやスプレーを作って検証したリアルな効果も合わせて、詳しい育て方をブログにまとめます。
キューバンオレガノの剪定と増やし方

キューバンオレガノ(アロマティカス)は非常に生命力が強く、初心者でも簡単に増やすことができます。
新芽が出やすくなる「剪定(切り方)」のコツ
鉢植えで育てる場合は、こまめな剪定をして大きさをコントロールするのがおすすめです。 剪定するときのポイントは、「葉の付け根(節)」のすぐ上で切ること。葉の付け根から新しい芽(脇芽)が出やすくなるため、切れば切るほど株がこんもりとボリュームを増して見栄えが良くなります。
成功率が高い「挿し木」の手順
剪定した茎(20cmほど)は、そのまま「挿し穂」として使えます。 カットした茎を新しい土に挿しておくだけで、簡単に根が出て定着します。私も実際に4本の挿し穂を土に挿してみましたが、4本ともすべて発根に成功しました。環境が合えば非常に高い発根率を誇ります。
土でうまくいかない時は「水挿し」がおすすめ
もし土に挿してもうまく発根しない(枯れてしまう)場合は、水挿し(水耕栽培)に挑戦してみてください。 カットした茎を水の入った容器に入れておくだけで、数日で白い根が出てきます。水挿しをする際は、雑菌の繁殖を防ぐために水は毎日交換するのがコツです。水の中で十分に根が育ってから土に植え替えると、失敗が少なくなります。
【検証】ゴキブリ・虫除け効果の真実とおすすめしない理由
ネットやSNSでは「最強のゴキブリ除け植物」「置くだけで虫が消える」と噂されるキューバンオレガノ。しかし、実際にベランダで長期間育てて分かった「リアルな現実」をお伝えします。
自作ポプリやエキススプレーを試した結果
キューバンオレガノが虫を嫌がらせる理由は、葉を触ったときに漂うあの「強烈なミントとオレガノを混ぜたような匂い」にあります。植物学者や園芸の専門家の知見によると、葉に含まれる「カルバクロール」という成分に強力な防虫・忌避作用があるのは事実です。
そこで私は、その効果を最大限に活かそうと以下の検証を行いました。
- 葉を乾燥させてポプリ(サシェ)にする
- アルコールや煮出しでエキスを抽出し、虫除けスプレーにする
あいにく、どちらを試しても明らかな防虫効果を実感することはできませんでした。市販されている防虫剤や殺虫剤のような「目に見える効果」を期待して育てるのはおすすめしません。
アロマティカスの隣の植物には普通にハダニがつく
我が家のベランダは、時期によってハダニが大量発生することがあります。そんな環境でも、キューバンオレガノ自体にハダニがついているのを見たことは一度もありません。やはり植物自身が持つ防虫パワーは本物です。
しかし、「キューバンオレガノのすぐ隣に置いてある他の植物」には、容赦なくハダニがびっしりと付いていました。 つまり、キューバンオレガノ自身は虫に強い(虫がつかない)ものの、「周囲の空間や他の植物まで守るほどの虫除けオーラはない」というのが、育ててみて分かった結論です。
地植えはNG?育てるなら絶対に「鉢植え」が良い理由
もしこれからキューバンオレガノを育てるなら、地植えではなく「鉢植え」を強くおすすめします。
親株は全長3m!爆発的な繁殖力
私が挿し穂をいただいた知人の親株は、なんと全長3mほどにまで巨大化し、ベランダから下の階に向かってどんどん茎を伸ばしていました。 キューバンオレガノは水切れに強いだけでなく、伸びた茎の途中から自ら根(気根)を出して、触れた土にどんどん根付いていく性質があります。もしこれを庭に地植えしてしまうと、その辺一帯がキューバンオレガノだらけ(アロマティカス・ウェーブ)になってしまう危険性があります。
また、寒さに弱い(耐寒10℃前後)ため、日本の多くの地域では冬に枯れてしまいます。冬に室内に移動させるためにも、移動が楽な鉢植えで管理し、こまめに剪定するのがベストです。
室内栽培や玄関で育てる際の注意点
「ゴキブリ対策として室内に置きたい」という方も多いと思います。室内や玄関での栽培も可能ですが、以下の2点に注意してください。
- 匂いの強さ(家族の理解が必要) 近くを通ったり触れたりするだけで、かなり強烈な匂いが空間に広がります。同居している家族全員がこの香りを「良い匂い」と思えない場合、ストレスになる可能性があるため注意が必要です。
- 日照不足による徒長(とちょう) 玄関など光が入らない場所では、茎がひょろひょろに伸びて弱ってしまいます。できるだけ日当たりの良い窓辺に置くか、定期的にベランダに出して日光浴をさせてあげてください。
まとめ:諸事情により処分した理由
とても特徴的な香りが楽しめて、冬でも暖かい台湾なら屋外で驚くほど簡単に育つキューバンオレガノ(アロマティカス)。
日本の冬では気温管理(室内に取り込むこと)が必須になりますが、水やりもズボラで良く、初心者向けであることは間違いありません。
ただ、我が家のキューバンオレガノは、その爆発的な成長スピードと、あまりにも強烈すぎる匂い、そして期待していたほどの周囲への虫除け効果が見込めなかったことなど、諸事情が重なり、最終的には処分することにいたしました。
「植物単体としては虫がつかないグリーン」として割り切って育てる分には、見た目も可愛らしくて非常におすすめです。増やすのも剪定もゲーム感覚で楽しめるので、気になる方は小さな苗から鉢植えでチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
地植えすると大変なことになるハーブの代表格といえばミントですが、増えすぎるハーブを鉢植えで上手に管理する方法は、こちらの記事(https://garden.mojital.net/mint/)を参考にしてください。

